しじみは冷蔵保存できるの?冷凍は?上手な保存方法と賞味期限

しじみに含まれるオルニチンは疲労回復や二日酔いの解消に効果を発揮しますが、オルニチンの効果を得るためには、毎日400~1000mg摂らないとなりません。 ですがしじみのお味噌汁1杯で、オルニチンは15mg程度しか摂れないので、とても追いつきません。

それでも、少しずつ毎日食べることでオルニチンを摂取することができます。 しじみはすぐに食べないと鮮度が落ちるイメージがありますが、きちんと保存をすれば長く楽しむことができるのです。

冷蔵庫でも冷凍庫でもしじみが保存してあれば、いつでも食べることができますね。 そこで今回は、しじみの冷蔵・冷凍保存の方法と、おいしく食べるための賞味期限をご紹介します。

しじみは冷蔵保存しても大丈夫?

しじみは冷蔵や冷凍保存をすることで、毎日おいしく食べることができます。

しじみを保存するときは、冷蔵、冷凍共にまず砂抜きをする必要があります。 しじみは淡水と海水のぶつかり合う汽水域という場所に生息していますので、この水域と同じ塩分濃度で砂抜きする必要があります。

保存前の砂抜きの正しい手順

  • しじみはよくこすり合わせて洗っておく
  • 塩分濃度0.3~1.0%程の塩水に浸ける(ミネラル分の多い天然塩)
  • ザルに入れたしじみは塩水から少し出るくらいにする(窒息死を防ぐため)
  • 新聞紙などで覆って5~6時間放置する
  • 空中放置をしてから冷蔵・冷凍保存する

空中放置とは?

砂抜きしたしじみは大きめのバットに広げて、濡れ布巾や少し湿ったキッチンペーパーをかけます。 そして、冷蔵庫で3時間から6時間置いて空中放置をすることで、無酸素状態となり、しじみに強いストレスがかかり「コハク酸」という旨味成分が増えます。

空中放置のやり方は、常温に置いておくように説明されているものもありますが、夏場などは腐る原因となりますので、できるだけ冷蔵庫の中で放置することをおすすめします。

放置する時間は最大6時間までで、それ以上放置すると逆に旨味が落ちるので気をつけてください。

しじみの栄養価や旨味をアップさせる方法

しじみは砂抜きした後に空中放置を行い、ジップロックなどに詰めて冷蔵保存すればいいのですが、実は冷凍保存する方がしじみの栄養価や旨味を増大させることができます。

通常、お肉やお魚などは冷凍保存すると味が落ちるというイメージがありますが、しじみの場合は冷凍することで、細胞が壊れて旨味成分であるコハク酸やグルタミン酸、アラニンが増加するといわれています。

また同時に、しじみの有効成分であるオルニチンが8倍に増えると報告されているのです。 このことは「青森産業技術センター」の実験により証明されていますが、なぜしじみを冷凍することで旨味や栄養価が増すのかは判明していません。

しじみを冷凍保存する際には、冷蔵保存と同様に砂抜きして空中放置したものを、1食分ずつジップロックに詰めます。 このときストローなどを使って中の空気をしっかり抜き、真空状態にしておくことがポイントです。

しじみをおいしく食べるための賞味期限とは?

しじみを冷蔵や、冷凍保存することができることがわかりましたが、ではどのくらいの期間であればおいしく食べることができるのでしょうか? しじみの賞味期限は、冷蔵保存であれば夏場で3日程度、冬場で1週間程度です。 冷凍保存であれば、2ヶ月間はおいしく頂くことができます。

また、冷凍保存したしじみを調理するときは、自然解凍などせずに凍ったまましじみを軽く洗ってから味噌汁や佃煮、炊き込みごはんなどに使うようにしてください。

まとめ

しじみの有効成分であるオルニチンをしっかり摂り入れるためには、できるだけ毎日しじみを食べる必要があります。 その場合、生のものを毎日買ってくることは難しいですし、砂抜きなどに手間がかかって中々続けられないことが多いでしょう。

そんな時には、砂抜きしたしじみを冷蔵・冷凍保存することで、いつでもおいしいしじみを頂くことができます。 特に、冷凍保存したしじみは旨味や栄養価がアップするのでとてもおすすめです。