しじみの精神安定に効果的な4つの成分とは?

しじみは疲労回復に効果を発揮することがよく知られていますが、ストレスの緩和や精神的な安定をもたらす効果も期待できます。 忙しい現代人がストレスを感じるというと、精神的負担が大きいと思われがちですが、意外と体の不調から心のストレスに発展していくこともあるのです。

体のバランスを整えることによってストレスも軽減していけば、心と体のバランスを保つことができます。 ここにしじみの効果が大きく関わってくるのです。

しじみに含まれる精神安定に効果のある4つの成分とは?

精神を安定させるには、気持ちだけを落ち着かせればいいものではありません。 体と心は密接に繋がっているので、体調不良を治しただけで、それまで落ち込んでいた気分もウソみたいに楽になることもあるのです。

精神安定に効果のある成分は実にさまざまなものがありますが、その中でも、しじみに含まれるオルニチンとトリプトファン、メチオニン、ビタミンB12は、精神安定に重要な役割を担っています。 それぞれ詳しく見ていくことにしましょう。

体のストレスにはオルニチン

しじみに含まれている成分でオルニチンは大変有名な成分です。 オルニチンは肝臓機能の向上や、疲労回復、二日酔いに効果があることが知られています。

なぜ肝臓機能を向上させることで疲労が回復するのかというと、人の体は倦怠感や疲労感を感じたときは肝機能が弱っている可能性が大きいからです。

疲労回復に重要なオルニチンサイクル

疲労原因の一つとしてアンモニアがあります。 このアンモニアは体の中で作られる老廃物の一つです。

この老廃物が溜まると、細胞内に栄養が行き渡らなくなります。 老廃物がきちんと排出されないことで、疲労感や倦怠感を感じる原因となります。

ここで しじみに含まれるオルニチンの出番です。 オルニチンは毒性のアンモニアを解毒することによって、無毒の状態にして体外に排出させます。 このような一連の解毒作用を「オルニチンサイクル」と呼びます。

神経のリラックスにはトリプトファン

オルニチンは主に体の中に働きかけて、疲労や倦怠感の原因となる有害な物質を外に出すことで疲労を回復する効果が期待できます。 しかし、体の疲れを取る以外にも、心の疲れを取る=リラックスすることで、精神の安定を図ることができます。

トリプトファンという成分は、神経伝達物質を作り出す成分で、深い質の良い睡眠ヘと導いてくれるメラトニンや、脳を安定させる神経伝達物質で、「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンという物質を作る元となり、心のリラックス効果に期待ができます。

しじみに含まれるオルニチンとトリプトファンは、ストレスを軽減して安眠効果をもたらすことができます。

気分を回復してやる気を起こさせるメチオニン

しじみに含まれるメチオニンは、悲しい気持ちにさせてしまうヒスタミンを分解することによって、悲しい気分を追い払い気分を回復してくれる効果が期待できます。

やる気を出すために必要なドーパミンやノルアドレナリン、気持ちを落ち着かせるために必要なセロトニンなどの神経伝達物質を作り出すのにも、メチオニンが必要です。

精神が安定していないときというのは、やる気を起こさせるための物質が不足していることが多いので、しじみに含まれるメチオニンを摂取することで、徐々に気分も安定してくるのです。

ビタミンB12は脳の血流を良くする

ビタミンB12は炭水化物や脂質、タンパク質の代謝を促す役割があるので、ビタミンB12が不足してしまうと、うまくエネルギーを作り出すことができません。

ビタミンB12の不足は、うつ病や慢性疲労疾患、不眠症などを引き起こすことがわかっています。 その他、ビタミンB12は脳細胞を保護することで、感情や気分に関係があるとされています。

ビタミンB12と精神安定との関係性によるフィンランドの研究では、血清中にビタミンB12レベルの高い人は、うつ病からの回復が早いことがわかりました。 その他の研究でも、ビタミンB12を与えた患者は、うつ病が改善したとの報告があります。

まとめ

しじみにはさまざまな有用な栄養素が含まれていますが、精神安定に効果が期待できる成分は、オルニチン、トリプトファン、メチオニン、ビタミンB12だとわかりました。

これらの成分が含まれている食品はたくさんありますが、それぞれが相乗効果で体の健康を保ち、心の健康へと繋がっているので、全て同時に摂れるしじみの有効成分を摂り入れて、疲労回復と共に精神のバランスを正常に保ちましょう。