島根県は美肌人口が高くてトップクラス!その理由はしじみにあり?
中国山陰地方の日本海に面した島根県は、2012~2015年のポーラアペックスの美肌県ランキングでトップに君臨しています。 これは約60万人の肌データを分析して、もっとも美しい肌を持っている人の多い県に贈られる、名誉ある称号です。 2016年では2位という結果でしたが、いずれも上位にランクインしていることに変わりはありません。
47都道府県もある中で、なぜ島根県が上位に入っているのでしょうか。 それは、島根県特有の気候と併せて、日本一のしじみ漁獲量というデータが理由の一つと考えられます。
今回は、島根県の美肌を作る環境や、しじみの美肌効果をご紹介していきます。
島根県が美肌県トップの理由とは?
島根県は出雲の国としてよく知られていますが、美肌県トップの理由として、独特の気候と肌を美しくするために良い温泉が多いことが挙げられます。 比較的温暖な地域で、大雪が降ることがなく雨が多い気候の上、適度な湿度があることなどが美肌を作り出すのでしょう。
島根県としじみとの関連性
島根県が美肌県トップになるのには、気候や温泉の他にも、しじみの漁獲量と消費量が多いことにより、 美肌効果の高いしじみが多く食べられていることが挙げられます。
しじみの漁獲量が2年連続トップ
農林水産省の発表した漁業統計によると、2015年のしじみの漁獲量は島根県の宍道湖が全国一位でした。
長年にわたりトップに君臨し続けた島根県ですが、10年前くらいから漁の機械化やアオコの発生などでしじみの大量死が続いたため、2011年からは休漁日を設けたために、2011~13年の間はトップの座を青森県に譲りました。 その後、2014年に再び1位に帰り咲いてからは、2年連続トップとなったのです。
しじみの消費量が全国1位
島根県はしじみの消費量も多いのです。 2016年に行われた都道府県別しじみの消費額ランキングでは、堂々の一位を獲得。 次いで青森県、茨城県と続きました。
これは、一年間に一人がどのくらいのしじみを買っているのかをランキングにしたものです。 全国の平均金額が、156円なのに対し、島根県は824円でした。
また消費量についても、総務省の家計調査によると、島根県が都道府県別しじみの消費量ランキングで一位になっています。 全国の平均消費量が299gなのに対して、島根県は1782gと桁違いに多かったのです。
しじみを使った食べ物が豊富
しじみの消費量が全国一位の島根県宍道湖のしじみは、さまざまなご当地グルメに使われています。 しじみの味がよく染みたしじみラーメンや、しじみと豆腐で作られたパテで作られているしじみバーガー、しじみカレーなどです。
しじみ自体に旨味が多く、とてもよい味のだしが取れることもあり人気があるのでしょう。 しじみカレーなどは、殻ごとしじみが使われているものや、カレーと一緒にしじみの煮こごりを出している料亭などもあるようです。 しじみが大好きな方には人気のご当地グルメです。
しじみが美肌に効果的な理由とは
しじみの漁獲量日本一といわれるのが、島根県の宍道湖であり、しじみの消費量がもっとも多いのも島根県です。 日常的にしじみを食べる機会の多い島根県の人に美肌が多い理由は、しじみが大きなカギを握っています。
しじみに含まれる成分が美肌を促す
しじみには、オルニチンやタウリンというアミノ酸を始め、亜鉛や鉄分などのたっぷりのミネラル成分、ビタミンB群、良質なタンパク質などの有効成分が含まれています。 このうちオルニチンは、肌の潤いを保つコラーゲンの合成を促すことがわかっています。
アメリカでのマウスの実験では、マウスにオルニチンを与えた後、肌のコラーゲンを測定したところ、コラーゲンの合成を促していることがわかりました。 オルニチンは、体内に入るとコラーゲンの原料であるアミノ酸(プロリン)に変わることが報告されています。
肌の新陳代謝を促す
オルニチンには、細胞分裂や肌を活性化させる力があるので、肌の新陳代謝を促しターンオーバーを正常にしてくれる働きがあります。 また、肝臓の働きをよくすることで、血液中の老廃物を取り除き、体中に新鮮な血液を運ぶことができるお陰で、美肌になれるのです。
まとめ
しじみの漁獲量が日本一といわれる島根県は、ポーラアペックスが毎年行っている「美肌県ランキング」でトップに君臨しています。 その理由は、島根県の温暖で雪が少なく雨の多い気候、美肌になれる温泉の多い地域性、しじみをたくさん食べることにあります。
しじみには美肌のために役立つオルニチンやタウリン、亜鉛や鉄分などのアミノ酸やミネラル成分が豊富です。 肌細胞を活性化してターンオーバーやコラーゲンの合成を促すことが知られています。 そのためしじみを食べると美肌に効果が期待できるのです。